平成28年9月4日
樽前下山
樽前会西日本支部 大内 博
機械工学科1期卒
以前から同期である同窓会本部の菅原副会長から樽前登山を誘われていた。
学生時代は遠足で学校から頂上まで毎年歩いて登っていた。樽前山から見る支笏湖や恵庭岳・太平洋の風景が懐かしくて参加することにした。
実家(鵡川)の畑仕事の手伝いに合わせて格安航空券を手に入れ8月31日に台風10号の影響で引き返すかも知れないという条件の中、神戸空港から飛び立った。横揺れの激しい中なんとか新千歳空港に無事着陸。
台風の影響で苫小牧―鵡川間のJR日高線は不通、登山前日の9月3日午後に菅原君が車で迎えに来てくれた。 夜は苫小牧の街に繰り出し樽前登山前夜祭と称して盛り上がりこの夜は菅原君の家に宿泊。
翌朝(9月4日)送迎バスで集合場所のアルテンへ向う。そこで自家用車で集合した参加者と合流。 出発前には少し雨が降って来たが、あがる事を期待して全員バスで樽前七合目へ出発。途中懐かしい母校の前を通りおよそ50分あまりで登山口に到着。
生憎七合目は小雨と霧、永谷幹事から「安全第一を考えて行動する事、11時までに出発点に戻る事」を告げられ各自に登頂の判断は任された。
菅原君・板垣君・大内の機械工学科1期生の三人組で登り始めて10分程して頂上から降りてくる女性グループに山頂の様子を情報収集。
「尾根、頂上付近は横殴りの雨、風が強く見通しが悪いので気をつけて登って下さいね」と言う女性の目は我々3人の年格好を心配しているかに見えた。「はい、ありがとうございます」そこから4?5メートル登って三人共ほぼ同時に「おいどうする?」「何かあって皆に迷惑は掛けられないな・・」「ここは勇気ある決断が必要だな・・」そこから機械1期生の団結力は強かった。即、樽前下山の判断が下された。情報を頂いた女性グループにお礼を忘れず七合目まで下山。
菅原副会長の心遣いにより五合目付近で待機している送迎バスに連絡し七合目まで上がってもらい他の皆さんが帰って来るまでの間バスの中で雨宿り。
田島先生をはじめ7名の方が頂上まで行き記念撮影をされて帰って来た事を聞き感心すると共に、ビショビショになって帰って来てバスの中で奥さんに小さな声で「アルテンのBBQ会場までズボンを持って来て・・」と電話で頭を下げていた田島先生を見て「おい、上まで行かんで良かったな・・」
アルテンに戻ってのジンギスカン・海鮮焼きとビールの美味しさ、久しぶりにお会いした恩師や同窓生との会話、本当に楽しい一日となった。
来年こそは晴天の中、頂上まで登りさらに美味しいBBQを味わいたい。
同窓会本部幹事の皆さんご苦労様でした。